新潟の「水・土・里(みどり)」を訪ねて Number0

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はじめに

新潟県内には78の土地改良区と7つの土地改良区連合があり、土地改良施設や農地の整備、同施設の維持管理を通じ、新潟県農業の維持・発展を下支えしています。
県内における土地改良の成果(施設・事業など)とそれを支える土地改良区等について、職員の方へのインタビューも交え、不定期で紹介してまいります。

水土里(みどり)ネットとは?

水土里ネットとは、土地改良区、地方連合会と全国連合会の愛称・ニックネームで、「水・土・里」の持つ意味は、それぞれ以下のとおりです。(全国土地改良事業団体連合会ホームページより一部引用)

「水」

「水」は、土地改良区が管理し農地に供給されている農業用水を意味していますが、農業用水の有する地域用水機能も内包しており、水を通じ、農村地域内のネットワークが形成されています。
ダム、頭首工、用排水機場、用排水路等を整備し、食糧生産に不可欠である農業用水の確保や洪水による農業被害を防ぐ排水対策に役立っています。
一方、流域内における水循環を支えるなど多面的機能の発揮にも貢献しています。

「土」

「土」は、農業用水により潤い農作物を生産する豊かな水田や畑などの農地を意味しています。また、農業用水と農地のネットワークにより貴重な生態系が保全されます。
農地整備は、農業の生産性を向上させ食料供給力の確保に重要な役割を果たしていると共に、農地の利用集積促進を促し、農業以外の役割として、国土の保全や耕作放棄防止など防災の面から大きく関与しています。

「里」

「里」は、農村や農村環境を意味しています。農村は日本の原風景であり、そこには人の手が加えられることにより維持されてきた二次的自然環境があり、人々の生活空間となっています。農業用水と農地のネットワークは、農村で生活する人々の自然環境でもあります。また、都市住民にとっては癒やしの空間となります。
農村地域は、食糧生産の場であると共に地域住民の生活の場でもあります。農業用用排水施設(水)、農地(土)、そして集落(里)が面的・空間的に一体となり、農業の持続的な維持発展と農業・農村が持つ多面的機能の発揮、さらには地域コミュニティの活性化にも貢献しています。

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